帝国摂政

 共和国に対して、帝国を統率するのはどんな人物だろうか?もちろん帝国であるからには皇帝だろう。エンペラーだ。英語にしたからといってどうなるものでもないのだが。

 昔から、映画や漫画で語られる強大な帝国の統治の形には、おおよそ二つのパターンがある。皇帝が自分の意志で独裁を敷いている場合と、お人好しの皇帝を周囲の悪者がいいように操っている場合だ。
今回は、後者を選んだ。いわゆる傀儡政権というヤツだ。
そうして生まれたのが、惑星Ziで一番悪いヤツ、ギュンター・プロイツェンである。

 傀儡政権のパターンを取ったのは、その方が物語の構造に厚みが出ると考えたからだ。
何よりガイロス帝国は悪い国だ、という単純な構造にしたくなかったのである。帝国も共和国も、そこに住んでいる国民一人一人にそんなに違いがあるわけではない。大部分は、日々の平和な生活を暮らす善良な市民達だ。それでも二つの国が戦争をするということは、それをたきつける悪いヤツがいるせいなんじゃないか・・・というわけである。現実の歴史はそんな単純なものではないのだが、今回はそういうことにしておく。

 何より、悪役がちゃんと悪役として頑張ってくれないと、主人公がひきたたない。そんなわけでこのプロイツェン、レイヴンともどもこれからの活躍が切に期待されるキャラクターなのである。

 余談だが、この男とルイーズ大統領の掛け合いは、キャスティング的には大塚芳忠vs高島雅羅である。つまりトレッキー的にはデータ少佐vsカウンセラー・トロイ!サイコー!
漫画家やっててよかったー!

(2000年1月)

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