メリーアン

 さて、久しぶりのゾイド日記である。
アニメをごらんの方はご存じの通り、テレビアニメ「ゾイド」は第35話からキャラクター設定を一新した第2部になった。
そして、私こと上山は、第2部の設定に関してはいっさい関知していないのである。何しろ放映が間近に迫るまで、設定が新しくなることを知らなかったぐらいなのだ。
ただし設定が一新されたのは、決して漫画サイドとアニメサイドの間に諍いがあったりとかそういうネガティブな理由ではなく、より面白い番組を作ろうとした結果の選択であることをお断りしておく。

というわけで、このゾイド日記のコーナー。元々テレビアニメ「ゾイド」に、漫画家上山道郎がどういう風に関わっているのかを何となく語っていこうかという趣旨で作られたものなので、第2部になって、書くことがなくなってしまったのである。だって、事実なんにもしてないんだもん。
どうしたものか。

と思っていたところに現れたのがこのキャラクター、メリーアンである。

ごらんの通り、上がメリーアンのイメージスケッチである。これが描かれたのは、記憶が定かではないが、確か99年の4月頃である。
つまり、ゾイドの企画立ち上げ当初、すでにキャラ原案として存在していたのだ。
上山が描いたときには、バンと一緒に旅をするパーティーの一員にするつもりだったのである。

 しかし結局アニメでは、そうはならなかった。理由は定かではないが、おそらく戦闘機械獣・ゾイドの物語にはあまり似つかわしくないと判断されたのではないか。単にパーティーの人数が増えすぎるのをさけたのかもしれない。この時点ですでに脚本・隅沢さんの頭の中で、ルドルフがバンと同行することが決まっていたとすれば、そう考えるのがむしろ自然だ。
そして、アニメの方がストーリーが先行する以上、漫画の方も、読者の混乱を避けるためにしばらくこのキャラクターは封印しておくことにしたのである。

 そんなわけでこの娘のことはしばらく忘れていたのだが、アニメが第2部となった第43話「皇帝の休日」において、ルドルフの許嫁という役どころでいきなり登場(というか復活)したわけである。しかもどれみの声で。これは作者にとってはうれしい不意打ちだった。
死んだと思っていた娘が突然テレビに映って、元気に暴れ回ろうというのだから。死んだというのはちょっと大げさか。

 実は漫画の方でメリッサを出すときに、このメリーアンを使おうかともちょっとだけ考えたのだが、天才科学者というイメージにはそぐわないので、やめたのである。あぶないところだった。

 アニメでこれからどれだけ出番があるかはわからないが、連載が続きさえすればいずれ漫画の方でも出番があるだろうことは間違いない。
そのときは、漫画を描く上山の頭の中ではやっぱり
どれみの声ではしゃいでいることであろう。
つうか今度メリーアンに出番があったらアフレコ呼んでください、マジで。

(2000年7月)

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